[東京 26日 ロイター] - 国土交通省は26日、燃費や排出ガスの測定で不正のあったスズキ<7269.T>に対するその後の同省による立ち入り検査で、測定結果の書き換えなど新たな不正が判明したと発表した。同省はスズキに徹底調査を要請し、その結果に基づき再発防止策を策定した上で速やかに報告するよう求めた。

スズキは同日午後6時半から都内で会見を開き、鈴木俊宏社長が内容を説明する。

データの書き換えが見つかったのは、新車出荷前に排ガスや燃費性能を調べる抜き取り検査の工程。スズキは8月、この工程で検査の条件を逸脱し、本来は無効とすべき測定を有効としていたと公表したが、その後の同省の立ち入り検査でも2737台の測定データで何らかの書き換えがされていることが判明した。これまで6401台としていた不適切検査の台数は482台増え、6883台となる。

同社は不正が起きた背景として、人員数に対して検査の業務量が多く、「再測定を行う余裕がなかった」、「再測定すると車両の納期が遅れ、営業に迷惑をかけると考えた」などの現場検査員の証言があった、と説明している。

*内容を追加しました。

(白木真紀)