「世界最大の鳥」めぐる論争、ついに決着
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注目のコメント
なぜか【専門領域の記事へのコメントご相談】が来た。キリンアナリストに加えて象鳥アナリストになれというのか。
このAFPの記事は直訳なのか日本語が変で言っている意味がよくわからない。「最大」じゃなくて「最重量」だし。
元論文
http://rsos.royalsocietypublishing.org/content/5/9/181295
1000年前に絶滅とあるけど17世紀の記録があるという話もあるんだよな。
ざっと読んだだけだが、象鳥ことエピオルニスの骨と思われるものを博物館等から集めてその特徴的な長さを解析した結果、エピオルニスには2つのサブグループがあって、もう一つはエピオルニスとは別種でかつ世界最重量と推定されることがわかり、今回新たに「ボロンベ・ティタン(Vorombe titan)」と命名したということのようだ。
ボロンベ・ティタンの推定重量は、平均642.9kgで、860kgの個体に相当する個体もあったとのこと。
これ以外に重いとされる鳥類は、3万年前に絶滅したとされるオーストラリアのキジカモ類のドロモルニス・スティルトニ(学名:Dromornis stirtoni)のオス(平均583.6kg、439.3-727.8kg)で、それよりも重いことから、世界最重量の鳥であると認定できるという。
最も背が高いのは、ジャイアント・モア(絶滅)で3.6m。ボロンベ・ティタンは3m程度と考えられている。
最も羽根が大きかったのは、ペラゴルニス・サンデルシ で、翼開長6.1~7.4m。
ちなみに、象鳥は古顎類や走鳥類に分類される飛べない鳥。2003年に秋篠宮文仁さまが中心になってスタートした大型プロジェクト「象鳥の総合的研究」によって、一昨年にエピオルニスはモアに近いとされた旧説を覆しキーウィに最も近い種であることがDNA解析でわかっています。
http://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/178100.pdf
もともと飛べる鳥だったリトルニスが進化しながら北米から南米に渡り、温暖だった南極を通じてオーストラリアやニュージーランド、マダガスカルに渡った。
マダガスカルには世界最大のカメレオン(ウスタレカメレオンまたはパーソンカメレオン)もいます。比較的大きな離島では特殊な動物が進化するので面白いですね。ちょっと斜め上なサイエンス記事をも全て担当する大場さんすごい。
このエピオルニス(象鳥)の重量は大人キリンと同程度の860kgであるという。また、機械学習で象鳥の骨のサイズを調べたとあるが、その手法で有効数字2桁の重量が出せることに少し驚き。骨から肉付き具合までどのように求めるのだろうか。