[北京 25日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は24日、ハント英外相に対して、南シナ海において英国が中立の立場を維持し、中国の主権と領有権を尊重することを望んでいると伝えた。中国外務省が25日、発表した。

中国外務省は今月初旬、英海軍の揚陸艦アルビオンが先月下旬に南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島付近の領海に許可なく侵入したと指摘し、英国が挑発的な行動を取ったと批判した。

中国外務省によると、王氏はニューヨークで開催中の国連総会の合間にハント英外相と会談し、南シナ海における中国の「確固たる立場」を説明した。

王氏は「南シナ海の問題で英国が一方を支持するような立場を取らず、中国の主権と領有権を真に尊重し、2国間の信頼を損ねるような事を行わないことを望む」と伝えた。