AIをめぐる神話。ディープラーニングは本当に「ディープ」か

2018/12/4

莫大な研究資金が投入されているが

この5年間、AIの分野でもてはやされてきたのがディープラーニング(深層学習)。
膨大なデータを処理させることでコンピューターにタスクを学習させる統計学的手法だ。この技術のおかげでコンピューターは簡単に顔や音声を認識できるようになり、コンピューターが人間並みの知性を獲得する日も近いと思われた。
グーグルやフェイスブックやマイクロソフトはディープラーニングの研究に莫大な資金を投入。スタートアップ企業は専門ががんの治療だろうと事務処理の自動化だろうと、こぞって自社のディープラーニング技術を喧伝(けんでん)する。
そしてディープラーニングによる認知能力とパターンマッチング技術は医薬品から自動運転車の開発まであらゆる分野に応用され、進歩を促している。
だがここへ来て、ディープラーニングとは本当に「ディープ」なのか、疑問視する声が上がり始めた。