[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所が24日発表した9月の業況指数は103.7で、8月の103.9(改定値)から低下した。ロイターがまとめたコンセンサス予想の103.2は上回った。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「不透明感は強まっているものの、ドイツ経済は依然として強固」と述べた。

9月は現況指数、期待指数も小幅低下。

英国の欧州連合(EU)離脱交渉の難航が成長見通しに影を落としている。

IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は「良好なムードにもかかわらず、企業の間では不透明感が徐々に強まっている」と述べた。

アルトマイヤー経済相は、今年の成長率は2%程度になるとの見通しを示している。これは政府見通しの2.3%、去年の2.5%を下回る水準。

これまでドイツ経済の成長をけん引してきた輸出が減速するに伴い、家計部門の支出や建設が新たなけん引役として台頭している。

IFOの調査では、製造業以外のセクターはセンチメントが改善した。

フュースト所長は、現在の業況に対する見方が8月から幾分悪化したものの、サブ指数は依然、高水準を維持していると指摘した。

IFOの結果は、前週発表された9月の購買担当者景気指数(PMI)速報値と同様だ。9月のPMIは、サービス部門が製造業の減速を補いきれず、総合PMIが低下した。

デカバンクのAndreas Scheuerle氏は、米中貿易摩擦がもたらす不確実性が独工業製品への需要を冷やしていると指摘した。

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