[ブリュッセル 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)のトゥスク大統領は21日、英国の離脱問題で妥協点を見出す可能性は残っているとの認識を表明した。

英国のメイ首相が、離脱交渉が行き詰ったとの認識を示し、EUは代替案を示す必要があると訴えたことを受けて発言した。

トゥスク氏は声明で「すべての当事者にとって望ましい妥協はなお可能だと引き続き確信している。英国の親友、メイ首相を真に尊敬する者としてこう述べたい」と語った。

また、離脱に伴う損害を最小化する合意形成に注力していると説明。メイ氏の提案について真剣に精査したとし、正しい方向への一歩として取り扱う考えを示した。

提案内容の一部は、離脱に伴う悪影響を最小限にとどめる意思や、英国側の姿勢が前向きに変化したことをうかがわせたと指摘。アイルランド問題や経済協力ルールを巡って、英国案の修正や追加協議が必要になるとの認識も示した。