[サンパウロ 20日 ロイター] - ブラジルの大統領選で支持率トップの極右候補、ジャイル・ボルソナロ下院議員は20日、腹水を抜く治療を受けた。同氏が入院しているサンパウロのアインシュタイン病院が明らかにした。

ボルソナロ議員は6日の遊説中に刃物で刺され、12日に緊急手術を受けていた。

病院によると、議員は微熱があったため医師が検査したところ、腸の横に腹水が溜まっているのが分かった。手術は成功したという。

事情に詳しい医師2人はロイターに対し、議員が感染症にかかっていないかサンプル検査が行われると述べた。

ボルソナロ議員のツイッターには、同議員が病院で看護師に付き添われて歩いている短い動画が投稿され、支持者に回復ぶりをアピールした。ただ、10月7日の第1回投票までに選挙活動を再開できる可能性は低いとみられている。

議員はカメラに向けて、笑顔で「第1回投票まで待っていて欲しい」と話した。

調査機関ダッタフォーリャが20日に公表した調査結果によると、ボルソナロ議員は入院中にもかかわらず支持率を伸ばし、1週間前の前回調査から2ポイント上昇の28%となった。一方、最有力の対抗馬とみられる左派政党・労働党(PT)のフェルナンド・ハダド氏は16%だった。

ただ、選挙は決選投票(10月28日)までもつれ込むとみられており、この場合、支持率は41%でハダド氏と並ぶと予想されている。