「クラウド前提の時代」の到来--攻めと守りで知るクラウドの意義
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「クラウド」と言ってもそのレイヤーによって
・SaaS(Software as a Service: 業務/アプリケーションレイヤー)
・PaaS(Platform as a Service: ミドルウェア/フレームワークレイヤー)
・IaaS(Infrastructure as a Service: ハードウェアレイヤー)
等々に分かれ、それぞれでユーザー観点での意義も多少変わってくる。
ただし総じて、「スモールスタートしやすく、変化に柔軟に対応できる」「属人性を排除し環境を標準化できる」「社内リソースを本業に集中させられる」あたりはメリットと言える。
逆に「きめ細かい対応が難しい」「データが外部に分散し、サービス横断で統合的に扱いづらい」「ネットワーク依存が高まる」あたりはデメリットだろう。
変化が常態化した時代においては、慨してクラウド利用で得られるメリットは非常に大きい。とはいえ「クラウドであれば何でもOK」ということではなく、企業が目的や価値判断基準を明確にした上で主体的に利用することが不可欠と思う。
以下、メモ。
<メリット>
・導入がはやい
・イニシャルコストが小さい
・コストを変動費化できる
・拡張⇔縮小がしやすい
・IT技術の専門性がなくても導入しやすい
・ベストプラクティスに乗れる
・業務のブラックボックスが少なくなり属人性を排除できる
・運用保守に係る人員やコストを最小化できる
・運用保守に係るリスクを外部に転嫁できる
・セキュリティや法改正等への対応を自動でアップデートしてくれる
<デメリット>
・個別相談できるチャネル(営業窓口等)が限られ、かつその裁量も小さい
・カスタマイズ可能な範囲が限られる
・利用が進めば進むほどサービスロックが強くなる
・外部サービスとの連携に制約がある
・価格体系によってはスケールした際に割高になる
・社内にITに係る技術的知見が蓄積されにくくなる
・ネットワークの堅牢性・安定性に過度に依存する
・普及すればするほど相対的に競争優位にはならなくなる
・特にハイブリッド利用ではアカウント管理が煩雑になる
・案外、ユーザーサイド(運用管理者)で対応しなければならない事項も多い