名刺交換の行列に並ぶ人に、決して人脈はできない
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もし「名刺交換」で「人脈」を作れるとすればどんな方法があるでしょうか。
記事を執筆した澤さんと同じく、私も今月京都で開催されたスタートアップのイベント(ICC)に参加していました。経営者同士で話をしたり、知人を繋いだりと充実した時間を過ごしました。
ただ、3年前に初めてICCに参加したときは知り合いがほとんどおらず、すぐ隣に有名な経営者がいらしてもどのような話題で話したらよいか見当もつきませんでした。
振り返ってみて、「名刺交換」で「人脈」が作れたきっかけは二つありました。
▼コネクターを活用
スタートアップのコミュニティでは、お互いが顔見知りですが、中でも特につながりが強いキーパーソンが20~30人くらいいます。そうした人たちは、イベントの参加者同士を紹介してつなげるというコネクターとしての役割を果たしています。
自分から名刺交換を申し込むより、知り合いのコネクターに紹介してもらった方が、はるかに相手の印象に残ります。私の場合は、3年前に始めてスタートアップのイベントに飛び込んだ際に、大学の同級生がいろいろな人に紹介くれ、とても助かりました。
3年前にそうやって紹介してもらえたことへの恩返しもあり、今回の京都のICCでは、なるべく知人同士をつなげるコネクターとしての役割を果たすよう努めました。
▼名刺の裏でサービスを説明
スタートアップのイベントでは、大勢の人がいるため、いくら自己紹介や事業の説明をしても3割くらいしか伝わらないように思います。
そこで、名刺の裏に、事業やサービスのイメージ(例えば、アプリの画像)を印刷しておき、自己紹介をしながら、名刺をひっくり返して見てもらうようにしました。
私の場合、「資産運用を全自動で提供するWealthNavi(ウェルスナビ)を開発・提供しています。一人ひとりのスマホから金融市場をシステムで繋げて、そこに富裕層の資産運用と同じレベルのアルゴリズムを搭載することで、世界水準の資産運用を誰でも利用できるようにしたアプリです」と口頭で伝えても、難しすぎて印象に残りません。
しかし、名刺の裏にアプリの画像を入れておけば、どのような事業かは一瞬で伝わります。相手に興味がなければそこまでですし、興味があれば、たくさん質問をもらうことになりました。澤さんのこの連載のnewspicks での伸びなさよ。
人脈にせよ、情報にせよ、発信する人に集まるのだなあ。
正直、大企業で「フツウ」に働いていると、澤さんを捕まえてまでお話したいことがそうそうない、という一方で、お話できないことのデメリットもそうそう、ない、という意味で、なんで名刺交換するんだっけ?と考えるとシミジミします。