<外為市場>

午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112円前半。アジア株が全面高となり、前日海外の流れを引き継ぐ形で円が弱含んだ。ドルは一時112.43円まで上昇。7月20日以来2カ月ぶり高値を更新した。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は大幅に4日続伸。終値は1月24日以来、約8カ月ぶりの高値を付けた。米中間で追加制裁関税の応酬があったにも関わらず、米国株は上昇。円安基調の継続も支援材料となり、一時400円を超す上昇となった。ただ短期的な過熱感が意識され、引けにかけて利益確定売りが強まり、日経平均は安値引けとなった。

東証1部騰落数は、値上がり1775銘柄に対し、値下がりが279銘柄、変わらずが54銘柄だった。

<短期金融市場>

無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.064%になった。準備預金の積み序盤で資金調達意欲は弱い。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートはマイナス0.109%とマイナス幅を拡大。ユーロ円TIBOR(東京銀行間取引金利)3カ月物は0.050%と横ばい。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。

<円債市場>

長期国債先物は小幅続落で引けた。前日の米債安の流れを引き継いで売りが先行。日経平均株価の上昇が勢いを増すと、売り圧力が強まる場面があった。終盤にかけて株価の上値が重くなると、買い戻される展開となり下落幅を縮小した

現物債市場では、超長期・長期ゾーンの利回りに上昇圧力がかかった。長期ゾーンは先物に連動し、超長期ゾーンは翌日に20年債入札を控えた持ち高調整がみられた。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時0.120%と8月3日以来、約1カ月半ぶりの水準に上昇した。政策の現状維持を決定した日銀金融政策決定会合は材料視されなかった。