私がつくるのは、着る人にも作る人にもやさしい服

2018/9/26

職人や工場にもこだわって

──今日、着ていらっしゃるワンピースは、柴咲さんがプロデュースを手掛けるアパレルブランド「MES VACANCES(ミ ヴァコンス)」のアイテムなんですよね。
柴咲 そうです。
──ブランドとしては、どのようなメッセージや価値観を、どのような層に向けて発信していきたいとお考えなのでしょうか。
私と同世代くらいの多忙な女性たちに、環境負荷、生活負荷がかからないファッションを提供していくというのが、まずはコンセプトとしてあります。
もちろん、着ていて美しく見えるとか、スタイルが良く見えるということも大切なんですけれど、私が一番大切にしたいのは「環境にも自分にもなるべく負荷をかけずに、持続可能なおしゃれをする」ということなんです。
私の場合、仕事柄とても移動が多いので、「移動中に疲れない服」というのがとても重要です。「おしゃれとは我慢するもの」みたいな考え方もありますが、私は我慢できないですし、我慢せずに生活の中に無理なく取り入れられる服を作っていきたい。
それでいて、洗練されたスタイリッシュなものが作れればと思っています。
柴咲 コウ(しばさき・こう)/女優・起業家