[13日 ロイター] - 米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>の創業者であるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は13日、ホームレスの生活や低所得地域の幼児教育を支援するため、20億ドル(約2240億円)を投じると表明した。

ベゾス氏は「ベゾス・デイ・ワン・ファンド」と呼ばれる慈善事業基金を設立する。

このうち「デイ1・ファミリー・ファンド」は、ホームレスに住居や食事を提供している既存の非営利団体を支援する。また「デイ1・アカデミーズ・ファンド」は、低所得層が多い地域で、奨学金を全額支給する幼稚園網を運営する組織を立ち上げる。

ベゾス氏はワシントンで開かれた会合で、子供が早期教育で落ちこぼれれば、遅れを取り戻すのは「実に難しい」と指摘。基金は「何十年にもわたって大きく実を結ぶだろう」と語った。

ただ、最終的にどの程度の資金が支援に使われるかは明らかではないと話した。

ベソス氏の資産は保有するアマゾン株の値上がりもあり、1600億ドルを超えている。アマゾンの電子商取引での圧倒的なシェアに加え、好調なクラウドコンピューティング事業により、同社の時価総額は上場企業として世界第2位となっている。