[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の111円半ば。日経平均の上昇を背景に底堅い動きとなった。

ドルは午前につけた安値111.18円を底に、午後にかけて堅調となった。株高で海外短期筋の買い仕掛けが入ったといい、一時111.47円まで上昇した。

しかしきょうは、イングランド銀行(英中銀)と欧州中央銀行(ECB)、トルコ中銀が相次ぎ政策決定会合を開催する予定で、一段の値動きは限られた。

ユーロも1.16ドル前半の狭いレンジ内で小動きが続いた。

<大注目のトルコ利上げ>

きょう相次ぐイベントの中で、関係者の注目を最も集めているのがトルコ。中銀が成長志向のエルドアン大統領の意向に反して、大幅利上げに踏み切れるのかが焦点だ。

ロイター調査では、エコノミスト11人全員が1週間物レポレートが上昇すると答えた。同レートの予想平均水準は22%、利上げ幅のレンジは225─725ベーシスポイント(bp)とかなり幅広い。

市場では「利上げ幅は少なくとも3%程度は必要との見方が大勢。2%以下では効果がないし、仮に利上げを見送るようなことがあれば、リラはもう一度15円を目指す」(証拠金関係者)との声があった。

リラは8月13日に過去最安値となる15円前半をつけた。現在は17円半ば。

また、トルコ中銀の決定が失望につながれば、リラ売りだけではなくユーロ売りにも結びつく可能性があるという。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 111.43/45 1.1618/22 129.48/52

午前9時現在 111.20/22 1.1623/27 129.29/33

NY午後5時 111.25/28 1.1624/28 129.34/38

(為替マーケットチーム)