[5日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は5日、金融政策姿勢がすでに中立的か恐らく抑制的な水準にあるとして、追加利上げの打ち止めを改めて提唱した。

ニューヨークで開かれた金融市場関連会合で述べた。現在のマクロ経済環境では、米国債の利回り曲線など金融市場のシグナルに、通常以上に重きを置くべきと指摘。利回り曲線の平坦化やインフレ期待から、金融政策がすでに中立的か幾分抑制的になっていることがうかがえるとした。「現在の金融市場情報を適切に用いれば、今後の金融政策戦略のより良きベースになり得る」と話した。

今年終盤か来年、短期債利回りが長期債利回りを上回ると予想。金融政策を進める上で、低失業とその後のインフレ高進という理論的な相関関係に意識を集中する姿勢は誤りとの考えを示した。