現在の冷え切った米ロ関係を考えれば、エリツィンの辞任や後任の伝達は隔世の感がある。ソ連の崩壊後、ロシアは民主主義や市場経済を導入し、西側諸国と関係の改善を果たした。エリツィンの伝達はその流れの一環であり、当時の時代を象徴する出来事だ。しかし、米国はNATOの拡大などを通し、ロシアに強い危機感を抱かせることになり、プーチンの愛国心を鼓舞する強硬な姿勢は、そうした認識に基づくものである点を忘れてはいけない。約20年前の米ロ関係に戻る日は来るのだろうか。
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