[アテネ 28日 ロイター] - ギリシャのチプラス首相は28日、内閣の一部改造を実施した。来年の総選挙を前に、緊縮財政によって落ち込んだ支持率を押し上げを図る。

チャカロトス財務相やコジアス外相、カメノス国防相は留任となったが、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)政権時代に活躍していた政治家2人など、新たな顔ぶれも加わった。文化・スポーツ相には文化理論の教授、Myrsini Zorba氏を指名した。

またスクルレティス内相を与党・急進左派連合(SYRIZA)の中央委員会の書記に選出。さらに、オルガ・イェロバシリ行政改革相を市民保護相とした。

チプラス首相は27日夜、SYRIZAの中央委員会に対し、今回の一部改造は選挙年の2019年を前に与党と政府に新たな活気を与えることが目的と述べた。

また2019年秋に選挙を実施することが予定されているため、解散総選挙は行わないとした。