「世界のすみ分けが露骨にネット上で可視化されている」荻上チキ氏に聞く 分断するネット社会のいま - BLOGOS編集部
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注目のコメント
>以前は、カリフォルニアン・イデオロギー(編集部注:自由と反権威的な考え方を重要視したハッカー的思想)的なネット観を持っていたこともあって、ネットに規制をおこなうことに根強い違和感があったりしたわけですね。でも、もはやネットが、無法地帯や無放置状態でいいという状況ではない。無秩序と自治は異なるのです。
この社会でも最初は自由権が主張されて、その後、参政権や社会権が保障されたのと同じように、ネット社会においても社会権的なものが必要となってくるフェーズが、もうそこまで来ていると思うんですね。
個人の言論について、例えば、中国のような形で言論統制するようなことはあってはならない。じゃあ、ネット上で個人が回復できないような被害が発生したりするような場合においてどうするのか。それはやっぱり、司法や警察といったものの出番でもあるわけですね。そうした救済的な措置も含めてネットの状況をどのように考えていく"セレクティブ・エネミーの構図の中で、ピックアップされた「道化」(ピエロ)と比べて自分が賢いと思い込んでしまうことを、「道化効果」と呼んでいます。"
"例えば、政治コミュニケーションの中では、民主党政権的なものを嘲笑することで、疑惑の追求を無効化させようとする動きがあります。「モリ・カケばかり」とか、「野党は18連休」みたいなものですね。"