大塚家具、スポンサー選び難航の理由は社長? 『意地』だけでは会社は『維持』できない
日経ビジネスオンライン
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> 「そもそも久美子社長の処遇はスポンサーを決めるうえで最大のハードルになっていた。交渉の過程で多くのスポンサー候補は経営責任を問うため久美子社長の退陣と100%減資を求めたが、久美子社長がそれを飲まなかったとされる。」
大株主・経営者に対して、100%減資 = 損失確定の提案をしたら、当該大株主にとってメリットはなく、従い、受け入れられないに決まっています。計算上ネガティブ・エクイティであっても、大株主にとり、100%減資さえなければエクイティの価値(将来株式価値が上がるかもしれないというボラティリティの価値)は存在します。
—-以下、一般論です。
新規投資家(新スポンサー)による投資 + 私的整理での100%減資は、考え方とインセンティブが既存株主・新規投資家間でアラインせず、困難であるというのが私の考えです。ざっくり言うと、事業に神風が吹いてエクイティ・バリューが復活し100%減資以外の新規投資 + 私的整理が可能になるか、行くところまで行って債権者がトリガーを引き法的整理に突入し100%減資、というところですこのビジネスモデルでは、誰がトップだったとしても地盤沈下以外の選択肢はもともとないでしょう。
2002年に新社会人として上京してきたときに、新宿の大塚家具でデスクと椅子を購入したのが懐かしい。当時はそんなにお金に余裕はなかったが、家具は”背伸びして頑張って買うこと”にちょっと価値があったのかもしれない。
現在の方が金銭的には余裕があるが、大塚家具に行くという選択は全くの浮かばない。業界を大きく変えたニトリやIKEAだけでいいとは思わないが、大塚家具に行く理由が残念ながら今は一つも思いつかない。