[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は、米国との関係は変わりつつあるとのマース外相の意見に賛同しつつも、マース氏がイラン核合意を維持する目的で提唱した欧州連合(EU)独自の決済システム構築には支持を示さなかった。

マース外相は、トランプ米大統領が離脱を表明したイランと主要国との核合意について、欧州が維持を望むのであれば、欧州独自の決済システムを確立する必要があると主張した。[nL3N1VD05P]

メルケル首相は記者団に「独立した決済システムについて、われわれはイランとの取引でいくつかの問題を抱えている。その一方で、われわれは、テロリストへの資金支援といった問題に関してSWIFT(国際銀行間通信協会の決済システム)が非常に重要と認識している」と述べた。さらに、安全保障分野で米国と良好な協力関係を維持することが非常に大切だと語った。