[東京 21日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べわずかにドル安/円高の109.99/110.01円。

トランプ米大統領が20日、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ路線を改めて批判し、米中通商協議での進展に懐疑的な見方を示したことを受け、ドルは一時109.77円と約2カ月ぶりの安値まで下落した。

110円割れではストップを巻き込んでいったんは下げが勢いづいたが、その後の下落のペースが緩慢だったことや、「久々の109円台で実需筋などからドルの押し目買い需要がある」(外為アナリスト)ことなどで、正午までにドルは小幅に反発した。

一方、ユーロは一時1.1544ドルと8月9日以来約2週間ぶりの高値に達した。「先物でユーロロングがやっと解消したため、ユーロの足取りは軽くなっている」(FX会社)との指摘が出ていた。

ユーロ/円は126.76円まで上昇したが、ドル/円での円高のあおりで伸び悩んだ。

米先物取引委員会(CFTC)が公表したデータを下にロイターが計算したIMM通貨先物の投機部門の取り組み(8月14日時点)で、ユーロは前週の1万0565枚のロングから1789枚の小幅なショートに転じた。