[カラカス/バレンシア 20日 ロイター] - 南米ベネズエラは20日、通貨の単位を10万分の1に切り下げるデノミネーション(デノミ)を実施した。急激な物価上昇を抑制し、経済を押し上げる狙いがあるとみられるが、効果は疑問視されている。

マドゥロ大統領は政令でこの日を国民休日とした。このため、市内は人通りが少なく、店も閉まっているという。

大統領は17日、独自の仮想通貨ペトロにペッグした通貨制度の導入を発表。実質的には96%の切り下げとなる。さらに向こう数週間に最低賃金を3000%超引き上げ、法人税率を引き上げるほか、ガス価格を引き上げると明らかにした。

通貨ボリバルは非公式市場でこの日、1ドル=96ボリバル程度で取引されている。これは前週から実質で30%近く切り下げられた水準。ただ休日で薄商いのため相場全体を反映していない可能性があるという。

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