[東京 7日 ロイター] - 内閣府が7日公表した6月の景気動向指数(速報値、2010年=100)は、一致指数が116.3と前月比で0.5ポイント下落し、2カ月連続のマイナスとなった。半導体製造装置や化粧品用化学製品などの減産で鉱工業生産が低下したのが響いた。もっとも景気の現状については「改善を示している」との判断を21カ月連続で据え置いた。

一致指数は、構成する7指標のうち4指標が前月比で悪化した。鉱工業生産は半導体製造装置の納期延期や、金属製品・パソコンなどの減少が響いた。投資財出荷指数や卸売り販売額なども指数を押し下げた。

先行指数も105.2と前月比1.7ポイント下落、3カ月ぶりのマイナスだった。新設住宅着工床面積が減少し、化学製品や電子部品・デバイスの在庫が増加、中小企業売り上げ見通しが悪化した。

(竹本能文※)