[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、ロシアによる2016年米大統領選介入およびトランプ陣営との共謀疑惑を巡る捜査を終わらせるよう、セッションズ司法長官に要請した。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で、大統領選で自身の陣営とロシアが共謀していたとの考えは「完全なでっち上げだ」と主張。「ひどい状況だ。これ以上米国をおとしめないよう、セッションズ司法長官はこの不正に仕組まれた魔女狩りを直ちにやめるべきだ」と述べた。

さらに、捜査を担当するモラー特別検察官を「完全に矛盾している」と批判。ただ、共和党員であるモラー氏率いる捜査チームがトランプ氏に偏見を抱いていることを示す証拠を挙げてはいない。

セッションズ司法長官は2017年3月に捜査に関わらないと表明しており、捜査をやめさせる権限を持っていない。

ホワイトハウスはトランプ大統領の投稿について、セッションズ司法長官への命令ではなく、捜査長期化へのいら立ちを表明したものだと説明。サンダース報道官は記者会見で「命令ではない。大統領の意見だ」と述べた上で、トランプ氏が捜査を妨害しようとしているとの見方を否定した。

トランプ氏の顧問弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏は、トランプ氏は自らのチームに長らく支持されている意見を表明した、と説明した。

特別検察官事務所のピーター・カー報道官はトランプ大統領の投稿についてコメントを避けた。

司法省の報道官はノーコメントとした。

トランプ大統領の投稿については、身内の共和党議員からも批判の声が上がっている。

ジョン・スーン上院議員は「捜査チームに仕事を完遂させるべきだ。彼らの仕事は重要なものであり、われわれは支持する。私は捜査を早期に終了させるような取り組みが公共の最善の利益であるとは思えない」と述べた。

*内容を追加しました。