球場「ビール売り子」たちの可憐でアツい戦い
東洋経済オンライン
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◆バックヤードも熱い
毎年出てくる球場のビール売り子の取材記事。彼女たちは明確な成果主義の下で働いていて、自分の努力が結果となってわかりやすく返ってくる世界でどうやって売るかを日々考え、実践している。お客さんの動きをみて、法則性をみつけ、他の売り子と差別化する手段を考え、と一人でマーケティングを実践しているわけだから、ビジネスセンスがあるといえるだろう。記事中で書かれていたように就活のアピールにもなるだろう。
今回の記事で一番興味深かったのはまるでF1レースのピットインのようだと書かれたボトルチェンジのシーン。売り始めから10分くらいで戻ってきて、タンクをステンレス台に乗せるとバックヤードのスタッフが即時入れ替える。その間、売り子はドリンクで水分補給するが、スタッフは「今、何分ペースだよ(同じポジションのライバル会社の)○○ちゃんは何分前に帰ったよ」などと細かく情報を入れる、のだという。ビール会社もビール会社で逐次売り上げを大型モニターで表示しながら売り負けないように戦う。このシーン自体をテレビ番組にしたら十分見応えがありそうだ。
ビールは最初のスタートダッシュがすべて。そこで自分の持ち場のお客さんの動向をつかんで、一気に最初に売り勝つ。もちろん、途中でメーカーを変えるお客さんも狙うが、その戦い方のセオリーを学んで、そこで勝つための準備をしっかりやった売り子が勝つ。見応えがありそうだ。