[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の111円前半。午後2時に通告された固定利回り方式の国債買入オペ(指値オペ)をきっかけに円相場が弱含んだものの、今夜発表される米国の第2四半期国内総生産(GDP)を控え、腰の据わったドル買い/円売りは手控えられた。
ドルは朝方の高値111.25円から正午過ぎには110.92円に下落。しかし、午後2時に日銀が指値オペを通告すると、ドルは一時111.18円まで上値を伸ばした。
市場では、「指値オペそのものに反応したというよりも、前日からの対ユーロでのドル高の流れに円だけが乗り遅れている状況だったが、指値オペをきっかけに、対円でもドル高が進んだ格好」(FX会社)だという。
為替市場では、日銀が30―31日の金融政策決定会合で副作用軽減に向けて政策調整を議論するとの期待感が続いており、超金融緩和によって「債券市場の機能不全や金融機関の収益圧迫など副作用ばかりが目立つ中で、円高リスクなどは気にせず、決めるべきことは決めて欲しい」(同上)との意見が出ていた。
市場ではまた、今夜発表される米国の第2・四半期GDP(速報値)が強い結果となるかが注目されている。
カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は26日、「あすの経済成長率はとても良い数字になる」などと発言。外為市場でドルが買われる手がかりとなった。
トランプ大統領も24日のツイッターで、GDPと特定はしていないものの「米国は良くやっている。地上で最も良い経済数値だ」と発言した。
相次ぐ発言や報道を受けて、市場では事前予想4.1%増は上振れの公算大との見方が広がる一方で、米アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPナウ」によると、26日時点の第2・四半期の米国内総生産(GDP)伸び率見通しは年率3.8%と、18日時点の予測(4.5%)から引き下げられた。
国内の耐久財受注や貿易収支指標を反映させた。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
午後3時現在 111.08/10 1.1645/49 129.38/42
午前9時現在 111.14/16 1.1641/45 129.41/45
NY午後5時 111.22/23 1.1641/44 129.50/54
(為替マーケットチーム)