メルカリ、旅行事業参入へ 。子会社「ソウゾウ」旅行プラットフォームを今秋開始
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注目のコメント
旅行×ITを知らない記者が多すぎるので、解説します!
まず、宿泊、遊び、移動、食事、お土産のこの5分野が旅行市場です。さらにタビマエ、タビナカ、タビアトがあります。
宿泊…OTAとメターチがあります。エクスペディアや楽天トラベルはOTAでトリバゴやtravel.jpはメタサーチです。airbnbは民泊という新しい領域を確立してます。
遊び…「タビナカ」の代表格であるこの分野は市場規模としては移動・宿泊に次いで3番目に大きい市場の割に、IT化が遅れているので各社注目している市場です。サービスとしてはアクティビティ予約サービスが先行しており、欧米ではviator、日本では当社のアソビューやベルトラなどがあります。
移動…列車、レンタカー、航空券とあります。航空券予約はメタサーチが主流で株価好調のアドベンチャー社が展開するスカイチケットや、ヤフー傘下のスカイスキャナーなどがあります。
食事…海外勢はyelp、トリップアドバイザーも大きな役割を果たしています。日本は食べログ、Retty、ぐるなびなどがあります。在庫管理ではオープンテーブル。トレタは注目株です。
お土産…ここはamazon、楽天市場などの特集でまかなわれている状況で、いくつか専門サイトはありますが、大きなプレイヤーはあまり聞いたことがありません。チャンスありそうですね!
ことあたりを押さえておくと、最近話題のLINEやメルカリが、どこで何をやろうとしてるのかが見えてくると思います。先週3サービスの事業撤退を発表し、その1週間後に新規事業の発表。
スピード感たっぷりですね。
数年前、私が子会社の社長をしていた時、とあるメルカリさんのインタビュー記事で
「子会社でビジネスをしても絶対に上手くいかない」
「一から起業して必死になってやっている会社に勝てるわけがない」
と言っている記事を拝見したことがあります。
(根に持ってるわけではありません。笑)
そういう意味でも、今後の展開が楽しみです。今年は旅行業界への異業種参入が相次いでいます。それだけ有望で将来性がある市場だと言う証拠でもあるのですが、3日前の「2018年、旅行業界に旋風を起こす「ベンチャーの波」 —— なぜ異業種参入があいつぐのか?」でもコメントした通り、新しいビジネスモデルが続々と出ることに期待します。既存の企業と全く違う稼ぎ方で成功することがこの業界のイノベーションなのだと思います。