[26日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>の第2・四半期決算は、堅調なネット通販動向に加え、クラウドサービスへの需要拡大を追い風に39%の増収となり、利益は過去最高を記録した。

引け後の時間外取引で、アマゾンの株価は3%超上昇した。

純売上高は528億9000万ドル。アナリスト予想平均の534億ドルは下回った。

純利益は25億3000万ドル(1株当たり5.07ドル)と、前年同期の1億9700万ドル(同0.40ドル)から増加し、過去最高となった。

クラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の売上高は約49%急増の61億1000万ドルと、トムソン・ロイターI/B/E/Sのアナリスト予想の60億ドルを上回った。

第3・四半期については、営業利益が14億─24億ドルとなり、前年同期の3億4700万ドルから増えると予想。アマゾンは純利益の見通しを示していないが、アナリスト予想は8億4300万ドルとなっている(訂正)。

第2・四半期は広告部門の好調が目立ち、広告・その他部門の売上高は132%増の22億ドルだった。アナリスト予想は21億ドル。

アマゾンは米国の有料プライム会員の年会費を第2・四半期に20%引き上げたが、加入者数減少の兆しはほとんどみられず、会費収入は57%増の34億ドルとなった。

決算発表後の電話会見でブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は「第2・四半期やここ数四半期に、業績に大きく貢献したのは明らかに利益率が最も高い事業と広告部門の力強い伸びだ」と述べ、倉庫やデータセンター、マーケティングなどへの支出で効率性が想定以上に上がったと説明した。

*英文の訂正により、第6段落のアナリスト予想が営業利益ではなく、純利益の予想であることを明確にしました。