ALSの治療に新しい細胞移植法を提唱 －移植細胞を「表面に置くだけ」で中枢神経と筋肉をつなぐ－

コメント

注目のコメント

• 植松 浩司

  小児科クリニック 院長

  ・2018年07月25日

  あまり話題になっていないけれど、脊髄という神経の束に移植細胞を「置く」だけで、壊れた神経細胞の壊れた部分を修復する、という技術です。
  
  つまり、今後は脳梗塞などで壊れた組織の上に移植細胞を「置く」だけで、脳細胞が修復される可能性が出てきたわけです。
  
  ただし、この技術の限界は行きている細胞の壊れた部分を修復できるけれど、完全に死んでしまった細胞を置き換えることはできない、ということに留意する必要があります。
  
  脳梗塞などは治療できる範囲は限定的になりますが、それでも患者さんのQOLの改善にはかなり期待がもてますし、さらに脱髄疾患などの難病にも応用が期待されます。