[東京 23日 ロイター] - 正午のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の110.93/95円。

トランプ米大統領が前週末にドル高や利上げに改めて不満を示したことや、日銀が来週の金融政策決定会合で金融緩和策の柔軟化を検討する見通しと報じられたことなどから、ドル/円は一時110.75円まで下落した。

投機筋の円ショートはある程度巻き戻されたとされるが、「ここから本格的にドル高トレンドが変わるのかどうか、見極める時間帯に入った」(金融アナリスト)といい、累積された円ショートの巻き戻しは目先、一服したとみられる。

米商品先物取引委員会(CFTC)が20日に公表したデータを基にロイターが算出したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(7月17日までの週)によると、円の売り越しが5万8650枚に増加。今年3月以来の高水準となっている。

27日には米国の第2・四半期国内総生産(GDP)速報値が発表されるが、「GDPが予想通り堅調であれば、ドル高トレンドに回帰する可能性もある」(前出の金融アナリスト)という。

アトランタ地区連銀が算出する第2・四半期のGDP伸び率予想は18日時点で4.5%(季節調整済み、年率)となっている。