[東京 23日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、燃料需要に対する懸念が強まるなか下落している。アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は22日、貿易摩擦や地政学的緊張を背景に世界経済の下振れリスクが高まっているとする共同声明を採択して閉幕した。

0329GMT(日本時間午後0時29分)時点で北海ブレント先物<LCOc1>は0.18ドル(0.3%)安の1バレル=72.89ドル。

米WTI原油先物<CLc1>は0.13ドル(0.2%)安の68.13ドル。

G20会議では、貿易摩擦や地政学的緊張が世界経済の成長を阻害するのを避けるため、一段の対話が必要との認識で一致した。[nL4N1UI0MW]

アクシトレーダーのチーフ・マーケットストラテジスト、グレッグ・マッケナ氏は「貿易戦争の影響と、トランプ米政権がこの問題で全力を挙げて戦うことに真剣であるとの認識が、原油やその他金融市場のトレーダーと投資家の間でようやく浸透してきた」との考えを示した。

*内容を追加しました。