[東京 20日 ロイター] - 6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は、前年同月比0.8%の上昇となり、前月の0.7%上昇からプラス幅を拡大した。エネルギー価格の上昇が指数を押し上げた。一方、酒類の下落などが影響し、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は前月から伸び率が縮んだ。

総務省が20日発表した。コアCPIは、ガソリンや灯油の上昇幅が拡大したほか、宿泊料や外国パック旅行費が上昇に寄与した。指数を構成する523品目のうち、273品目が上昇、183品目が下落、67品目が変わらずだった。

一方、コアコアCPIは前年比0.2%上昇と、3カ月連続でプラス幅が縮小した。前月は0.3%の上昇だった。酒類に加え、携帯電話の通信料が押し下げた。

最近の猛暑を巡っては、特に生鮮野菜の価格が振れる可能性があるものの、総務省は「それほど強い影響は出ないのではないか」との見通しを示した。

総合指数は前年比0.7%の上昇となった。

*内容を追加しました。

(梅川崇)