[東京 19日 ロイター] - アジア時間中盤の原油先物はまちまち。米国のガソリン在庫や留出油在庫が予想外に減少した一方、米国の原油生産が初めて日量1100万バレルを記録するなど、強弱材料の綱引きとなっている。

0401GMT(日本時間午後1時01分)の北海ブレント先物<LCOc1>は0.11ドル(0.2%)安の1バレル=72.79ドル。

米WTI原油先物<CLc1>は0.06ドル(0.1%)高の68.82ドル。

米エネルギー情報局(EIA)が18日に発表した週間石油在庫統計では、ガソリン在庫が320万バレル減少、留出油在庫は37万1000バレル減少した。ロイター調査ではガソリン在庫がほぼ横ばい、留出油在庫は約90万バレル増と予想されていた。

ただEIAによると、米国の原油生産は日量1100万バレルを記録。週間統計の数字が月間統計で確認されれば、米国はロシアに次いで世界で2番目の原油生産国となる。

また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国による6月の減産合意の順守率は120%前後と、5月の147%から低下したもよう。これも市場への供給量の増加を意味する。