千葉、大阪に巨大倉庫設置へ 楽天の三木谷浩史会長兼社長
コメント
注目のコメント
現時点でも、楽天は下記のとおり、千葉県市川市・兵庫県川西市に巨大倉庫を賃借しています。そのため、倉庫内のオペレーションスタイルに注目して議論するほうが効果的かと考えます。
ただ、物流(特に庫内オペレーション)はアマゾンが相当先をいっており、楽天が追いつく(そもそも可能かどうかは別)には、相当量の資金と人材、技術(M&A含め)を投入するほかありません。
1)背景
楽天は直営で「楽天スーパーロジスティクス」事業(RSL)(出店者の3PLとしての総合代行)を行っています。https://logistics.rakuten.co.jp/
※前身は楽天物流。債務超過で楽天本体に吸収合併された。
http://cargo-news.co.jp/cargo-news-main/774
先日からHPがメンテ中なのと、RSLのトップを務めていた島貫慶太氏が他社へ移りました(2018/6/1付で他社リリースにお名前あり)。これは体制変更の前触れでしょうか。
2)運営上の課題
なお、運営上の懸念として、労働者の確保は相当大変です。自動化拠点という見方もあるのですが、下記の「デバンニング」は現行技術ではさすがに自動化が難しいところだと思います。
加えて、自動化を志向する場合は、機械をメンテナンスする専門スタッフ・エンジニアがいないと回りません(これはアマゾンでも苦労していた)。
参考追記
「デバンニング」とは貨物をコンテナから取り下ろす作業です。
https://retail-logi.com/glossary/devanning/
コンテナ目一杯に貨物を詰め込んでいるケースが多く、コンテナ内での高所作業が発生。その場合、貨物に乗って高い所の荷降ろし作業をしたりすると、作業員の事故リスクが高まるだけでなく、貨物の品質上の問題も高まる。
作業自体が非常に過酷で、かつ、コンテナ内部は夏場で50度以上の温度になることもあるため、非常に重労働で、誰でもできる作業ではない。
再追記
配送が遅いという点、おそらくは「注文ー在庫管理ー倉庫管理ーオペレーション指示」の各システム連動がうまくいっていないからです。数年前から課題でしたので、克服は当面難しいと思います。「Rakuten-EXPRESS」を全国に拡大!
三木谷さんの覚悟は、相当なものだと感じます。
たしかに一気通貫により利便性が高まります。
そして、顧客が楽天だけで買っている場合、コンビニエンスが最大になりますから、
楽天での買い物に、囲い込むことも可能です。
ただ、現実には、楽天やアマゾン、yahoo!、個店で買いますし、
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、西濃運輸などの配達、
さらにはアマゾンデリバリープロバイダ、そして、楽天エクスプレスでも受け取ります。
やはり、消費者にとっては、これらすべてを一度に受け取るのが、最大の顧客満足につながります。
ウケトル(再配達問題解決アプリ)は、そんな世界を作りたいと考えていますが、
宅配会社、通販会社は、自分のことだけで、社会問題解決には背中を向けているのが現状です。
これを読んでいるみなさんが、ウケトルをインストールしたり、社会に訴えることで、
彼らを動かすことが出来るでしょう。
http://j.mp/uketoru
そして、全ての宅配を一回で受け取ることができると思います。
楽天さんの動きは、それに近づく第一歩なので、大歓迎です。
今回は、途中で諦めずに、最後まで、やり切ってくれることに期待しています。