(ブルームバーグ): 億万長者の資金管理に起用される最適な時期は、自分の会社がその富の創造を手助けしている時だ。この考えに基づき、ゴールドマン・サックス・グループのディールメーカーは同行ウェルスマネジャーの顧客獲得を後押ししている。

買収助言や株式引き受けなどの業務での主導的な地位を利用して、ウェルスマネジメントで先行する他社に追いつこうという狙いがある。

ゴールドマンの年間顧客数増加の原動力は、同社の助けを借りて企業売却や株式公開で最近になって富を得た人々だと、欧州・中東・アフリカ(EMEA)のウェルスマネジメントを率いるクリストファー・フレンチ氏が述べた。

同氏はゴールドマンの年次慈善フォーラムに際してインタビューに応じ、「新規顧客開拓に非常に力を入れている」と語った。新たに富を得た起業家がゴールドマンのウェルスマネジメントサービスを使ってくれるという正式なコミットメントや期待があるわけではないが、「非常にプラスになる紹介であることは明らかだ」と述べた。

向こう3年で収入を50億ドル(約5570億円)増やすことを目指す同社にとって新規顧客は極めて重要だ。5月31日のプレゼンテーションによれば、現在の超富裕層対象ウェルスマネジメント市場でのシェアは2%にすぎない。

原題:Goldman Leans on Dealmakers to Feed Wealth-Management Ambitions(抜粋)

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