[9日 ロイター] - 自転車シェアサービスのライムは9日、配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズ[UBER.UL]や米グーグルの持ち株会社アルファベット<GOOGL.O>などを含む投資家グループから3億3500万ドルの資金を調達したと発表した。

ウーバーはライムの戦略的パートナーとして電動スクーター分野で協力する。ウーバーはライムのスクーターとブランド提携し、ウーバーのアプリ上でサービスが利用できるようにする。

ライムはブログへの投稿で、今回の投資ラウンドには元グーグル・ベンチャーズのGVのほか、新たな出資者としてインフィニティ・ベンチャー・パートナーズ(IVP)、英アトミコ、フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニーなどが参加したことを明らかにした。

ブルームバーグは同日、投資ラウンドでライムの企業価値が11億ドルと見積もられたと報じた。

ライムと競合するバードは6月、セコイア・キャピタルなどが率いる投資ラウンドで3億ドルを調達。同社の評価額は20億ドルだった。

ウーバーは今年初め、電動自転車サービスのジャンプ・バイクスを買収することで合意し、6月にサンフランシスコで事業許可の申請を行った企業の1社となった。

ライムは現在、自転車とスクーターのシェア事業を全米の都市と大学のキャンパス合わせて約60カ所で提供しているほか、ドイツのベルリンとフランクフルト、スイスのチューリッヒでも営業を開始している。