東京医大「不正入試」 医学部の「金権入試」は終わっていないのか 教育改革で「裏口入学」は起こりにくくなったが…… - 鳥集 徹 - 文春オンライン
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注目のコメント
学長や理事長が入試の合否決定権を直接握っているとはどんな大学なのか?と思いますが、そもそも従来から存在している医学部入試選抜の不透明さ自体が今回の事件の背景にあります。
医学部入試の不透明さと言えば
①ペーパーテストによる学力入試では無く面接や小論文など教官の主観で如何様にもコントロール出来る試験で合否が決まることが多々ある。推薦入試や面接や小論文重視の試験は『医師になるのに相応しい人物を選抜する。』という理由で導入されていますが、実際には今回の事件の様に要は教官にとって都合の良い人物を選ぶための隠れ蓑にされているのは間違いないでしょう。
②事実上極一部の富裕層しか参戦出来ない私立医学部入試が存在しており、進路が経済力によって左右されることが暗黙の了解になっている。このこと自体が教官の良識を麻痺させている可能性が大きい。(うちを志望するのはどうせ金持ちの実力者ばかりなのだから彼らから金やコネ等で便宜を図ってもらっても良いだろう、と教官が考えても不思議ではない。)
①ですが医学部入試から縁故不正を根絶しようと考えたら、『昔の国公立医学部入試、あるいは最近までの東大入試のようにペーパー試験の学力勝負のみに戻し、不正が起きないように選抜結果は外部機関に監査してもらう。』しかないでしょう。
②ですが私立医学部の存在は昔から改善されることなく延々と続いている日本最大の不公平教育制度です。富裕層ばかりが集まる試験が故に昔から私立医学部入試では縁故、裏金の噂や、金の臭いを嗅ぎつけて寄ってくるブローカーの存在が後を絶ちませんでした。最近はそういう話は減ったと言われていましたが、依然として存在していることが明るみになりました。このような事件が二度と起きないようにするためには私立医学部を現在のような開業医等の富裕層子弟の巣窟状態から一般市民の子弟でも入学可能な教育機関に作り替える必要があります。大学教育無償化の一環として私立医学部も授業料を全て行政が肩代わりするようにすれば良いのではないかと思います。『医学部の学費は高すぎる。一人数千万無償とか無茶では?』との意見もあると思いますが医学部の学生数自体が少ない。トータルで考えたら微々たるものです。こうすれば私立医学部のレヴェルも上がり、今まで医学部進学を諦めざるを得なかった受験生も可能性が増えて良いこと尽くめです。