[ロンドン 6日 ロイター] - 英国のメイ首相は6日の閣僚会議で、欧州連合(EU)離脱を巡る自らの方針を巡り内閣の合意を取り付けた。閣僚の中には意見の相違がみられたものの、「企業に優しい」とする提案など方針を示して支持を得た。

メイ氏の提案は、「モノの自由貿易圏」の創設をEU側に求め、貿易面での緊密なつながりを維持するというもの。

ただこの案では、英サービス業が現在享受するEU市場へのアクセスを失う。EU側は双方の将来的な関係についての詳細なビジョンをメイ氏に強く求めている。

メイ氏は声明で「内閣はEUとの今後の交渉について共有できる方針で合意した」とし、共通のルールに基づく工業製品や農産物の自由貿易圏を創設することを提案。また、「企業に優しい」新たな関税モデルを整備することでも合意したと述べた。

一方、EUのバルニエ首席交渉官は英内閣が合意した交渉方針について、現実的な内容か検討すると述べた。