(ブルームバーグ): 大手ビール会社がまた1社、マリフアナ(大麻)事業に参入する手段を探っている。

米デンバーに本社を置くモルソン・クアーズ・ブルーイングは、10月に嗜好(しこう)用大麻が合法化されるカナダで、この分野に進出するかどうか検討中だ。同社はビール販売の落ち込みに歯止めをかけることを目指し、大麻入り飲料分野での投資・提携を巡りカナダの大麻関連企業数社と協議している。事情に詳しい複数の関係者からの情報を引用し、BNNブルームバーグが22日に伝えた。

報道によれば、モルソンは過去半年にわたり、医療用大麻のアフリアやオーロラ・カンナビスなど最大4社と参入計画について話し合いを進めてきた。

マーク・ハンター最高経営責任者(CEO)は6日の投資家説明会で、「今秋までに合法化される大麻市場参入に伴うリスクとチャンスを積極的に検討するため、カナダでチームを結成した」と説明していた。広報担当のコリン・ウィーラー氏は22日、特定の大麻関連企業と協議しているかどうかについてコメントを控えた。

ビール「コロナ」を販売するコンステレーション・ブランズは、カナダ最大手のキャノピー・グロースの少数株を昨年取得。一方、グリーン・オーガニック・ダッチマン・ホールディングスといったライバルは、アイスティーやジュース、スポーツドリンクなどあらゆる商品への大麻の利用可能性を探る製品試験・製造センターの設立を計画している。

原題:Molson Coors Latest Beermaker to Consider Adding Buds to Suds(抜粋)

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