「さよなら、おっさん。」に込めた思い

2018/6/26
なぜ今、「さよなら、おっさん。」か
本日、6月26日付の日本経済新聞の朝刊に、「さよなら、おっさん。」というコピーを載せたNewsPicksの全面広告を出しました。
このメッセージを見て、「おっさんに対して失礼だ」「日本経済界の重鎮たちが読む日経新聞でおっさんを否定するとは、反感を買うだけではないのか。何の意味があるのか」と感じた方も多いかと思います。
なぜ今こんなコピーを打ち出したのか。
それは、このまま「おっさん的価値観」が日本の経済界を支配し続けると、日本企業も日本経済も衰退し続けてしまう、という強烈な危機感があるからです。
財務事務次官のセクハラ、日本大学アメフト部の危険タックル問題など、今年に入ってから世間をにぎわせている問題には共通点があります。
それは、おっさん中心の価値観、おっさん中心のシステムから生まれたものであるということです。
男性優位かつ上意下達かつ年功序列かつ終身雇用かつ生え抜き重視。そうした社会で生きてきた人と、よりフラットで多様な社会で生きてきた人とのあつれきが一気に噴出しているのです。
「おっさん社会」が日本を滅ぼす
ここでいう「おっさん」とは年齢のことではありません。マインドセットや価値観のことです。
古い価値観やシステムに拘泥し、新しい変化を受け入れない。
自分の利害のことばかり考え、未来のことを真剣に考えない。
フェアネスへの意識が弱く、弱い立場にある人に対し威張る。
そうした「おっさん的価値観」が牛耳る日本社会、日本経済と決別しようというメッセージこそが、「さよなら、おっさん。」なのです。
無自覚に進む「おっさん化」
最近、私も、自身が知らぬ間におっさん化していることを痛感します。
頭ごなしに他者の意見を退けてしまう。
新しいことに挑むのがおっくうになる。
いつの間にか、周りに忖度されている。
テレビに向かって1人でしゃべっている‥‥などなど枚挙にいとまがありません。
怖いのは、年を重ねるにつれ、誰もおっさん化を指摘してくれなくなることです。そして、ふと気づいたら、完全なおっさんになってしまっている。そんな例が多すぎます。
「自分はおっさん化とは無縁」と思い込んでいる私のような人ほど、危ないと思ったほうがいいでしょう。
だからこそ、多くの人々が、「さよなら、おっさん。」と自らに言い聞かせて、少しでもおっさん化を防ぐことが、個人にとっても企業にとっても社会にとっても、プラスな効果をもたらすと思うのです。
【完全図解】「おっさん社会」を打破する5つの方法
平成の終焉(しゅうえん)が近づきつつある今は、「さよなら、おっさん。」を告げて、社会と経済と個人の価値観をアップデートする大チャンスです。
「さよなら、おっさん。」とは誰かをおとしめるものではなく、「古いおっさんシステムからいいかげん卒業して、新しい経済や社会をつくろうよ」という前向きなメッセージなのです。
新しい経済圏を
6月1日から、NewsPicksはロゴも刷新し、「経済を、もっとおもしろく。」というコピーを打ち出しています。
NewsPicksが目指すのは、これまでの古い経済圏とは違う、新しい経済圏を日本と世界に創り出すことです。
私の考える「新しい経済圏」とは、以下のようなものです。
ロジック、ルール、数字が優先だった経済に、美意識、ワクワク感、直感なども入れていくことによって、「経済を、もっとおもしろくする」。
ヒエラルキー型の上下関係が厳しい組織を、フラットでフェアな組織に変えることによって、「経済を、もっとおもしろくする」。
おっさん中心の経済を、若者や女性や海外の方も織り交ざった経済に変えることによって、「経済を、もっとおもしろくする」。
こうした新しい経済づくりを推し進めることが、社会への最大の貢献だと思っています。
チャレンジする方々、新しい経済圏を生み出す方々、新しい経済圏に興味がある方々に対して、価値ある情報をお届けして、みなさんのチャレンジを後押しする。それが、NewsPicksの大きな存在意義だと思っています。
NewsPicks自身も、情報を提供するだけではなく、「新しい経済圏」を体現する新時代の経済メディアとして果敢に行動していくつもりです。
今後もNewsPicksは絶え間なく自らをアップデートしていく覚悟です。
もし「NewsPicksの精神がおっさん化した」と感じられたときには、みなさまからの厳しいコメントをいただければ幸いです。