[北京 21日 ロイター] - 中国商務省は21日、米国は両国間の貿易問題で気まぐれな態度をみせているとして非難したほか、米国の労働者と農家の利益は最終的に損なわれることになると警告した。

同省の高峰報道官は、これまでの米国との通商協議は前向きで建設的だったと考えているものの、米国政府の態度が予測不可能かつ挑戦的となっているため、中国は強硬に対応しなければならなくなっていると述べた。

同報道官は記者団に対し、中国は自らの利益を守る行動を取るとしたほか、米国の一国主義は最終的に同国の労働者と農家の利益を損なうことになるだろうと述べた。

トランプ米大統領は15日、知的財産権およびハイテクに関連する総額500億ドル規模の中国製品に対し25%の輸入関税をかけると発表した。18日には、この関税に対して中国が報復措置を講じれば、米国は2000億ドル規模の中国製品に10%の追加関税を課すと警告した。米国は中国が米国の知的財産権を侵害していると主張している。

中国が米企業に技術移転を強制しているとの米国の主張について高報道官は、事実をゆがめていると反論し、米国が新たな関税対象リストを公表するなら、中国は「質的・量的」手段で対抗する用意が十分に整っていると述べた。

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