[オタワ/モントリオール 20日 ロイター] - カナダのトルドー首相は20日、トランプ米大統領が表明している自動車への輸入関税について、経済的な打撃を考えるとトランプ氏が実際に発動するかどうかは疑問だとの見方を示した。

トルドー氏は記者会見で、自動車業界が北米全体で深くつながっていることを踏まえると、カナダ企業への措置は米国の企業や労働者にも影響を及ぼすと説明。

カナダの自動車生産者に関税を課した場合、自分の国の自動車業界にも打撃が及ぶような措置を講じる指導者がいるとは思えない、と述べた。

カナダ政府は、米国が自動車に対する輸入関税を発動した場合に備え、業界への資金支援を含むあらゆる選択肢を検討している。

カナダ政府当局者は、カナダ、メキシコ、米国3カ国が進める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で譲歩を引き出すために米国が自動車関税を使っていると考えている。