「ジジィババァの声は最高だな!」民謡DJが発見した「ヤバい音楽」:DANRO(ダンロ):ひとりを楽しむメディア
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注目のコメント
民謡についてはほとんど関心がなかったが、この記事を読んで興味がわいてきた。次のくだりは、特に面白い。
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ーー民謡の良し悪しはどこで聞き分けているのでしょう。
斉藤:僕ら自身、知識ゼロから始めたけど、やっぱり基準がほしかった部分もあって。先輩のクラブリスナーとかも当然いない。他にやってる人がいないから。先輩に出会えたのは、本の中だけなんです。そしたら、『日本の民謡』(浅野建二著/岩波新書)に、決定的な言葉が書いてあった。「土地の匂い、すなわち郷土色を失った民謡はもはや民謡ではなくて、最下級の流行歌に堕したものといってよかろうと思う」。民謡にプロとか芸事としての洗練が加わってくると、どんどん土地の匂いがなくなって、そんなもんただの流行歌だよって言ってるんですね。そこに僕らにとっての基準ができた。
佐藤:レコードを聞いて「堕(だ)してんな、これ」みたいな。
斉藤:「堕している」「堕していない」が二人にしか通じないマイブームになった。ただ、それはたしかに初期の重要な基準だったんですけど、そこを通り過ぎると「堕しててもヤバい」ものがあることに気づくんですよ。一周まわったのかもしれない。いまは単純に「いい声かどうか」ですね。
佐藤:そうね。声がヤバいかどうか。昔の日本人の声って、ほんとヤバいんですよ。
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