[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の取引で、原油先物は上昇。米原油在庫の減少が支援材料となった。

0008GMT(日本時間午前9時8分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.22ドル(0.3%)高の1バレル=75.30ドル。

米WTI原油先物<CLc1>は0.27ドル(0.4%)高の65.34ドル。

米石油協会(API)が19日公表した統計によると、15日までの1週間の国内原油在庫は前週比300万バレル減の4億3060万バレルとなった。

ただ、市場では22日の石油輸出国機構(OPEC)総会への警戒感がなお強い。総会にはロシアなど一部の非加盟産油国も参加し、今後の生産方針について話し合う予定。

ANZ銀行は20日、「サウジアラビアとロシアは減産措置の緩和を引き続き求めており、他の多くの加盟国と意見が対立している」と指摘。「イランは妥協する可能性を否定し、小幅な増産でも支持しない姿勢を示した。合意は全会一致である必要があるため、サウジは厳しい立場に置かれている」とした。

市場は米中間の貿易摩擦にも神経を尖らせている。両国の追加関税の応酬で、米国産原油も適用対象となる可能性が浮上している。