[ロンドン 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのスメッツ・ベルギー中銀総裁は19日、世界的な貿易摩擦の激化は世界経済に対する「明白な下方リスク」との認識を示した。

総裁はCNBCとのインタビューで、「ユーロ圏の経済成長へのリスクは均衡していると考えるが、国際環境については、特に貿易問題を踏まえるとリスクはより下向き傾向にあり、やや憂慮すべき状況だ」と述べた。「基本的に、(貿易摩擦は)良いニュースではない」とした。

国際環境については、新興市場の混乱を注視する必要があるとも語った。

ECBは前週の理事会後に出した声明で、金利は少なくとも2019年「夏にかけて」現行水準にとどまると表明。スメッツ総裁は、実際に利上げがいつになるのかについて言及するのは時期尚早との見方を示した。