[ワシントン/オタワ 19日 ロイター] - トランプ米大統領は19日、カナダ、メキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で進展がみられると指摘、合意できなければ2国間協定締結の可能性を示した。

国内の零細企業幹部らを前に発言した。合意に向けた道のりは容易でないが、近づきつつあるとし、「妥当なNAFTA合意にこぎつけられるかどうかを見守りたい」と述べた。

カナダのフリーランド外相は同日、NAFTA再交渉妥結はなお可能との認識を表明した。

トランプ氏は、米国とカナダの関係は良好で、通商協定を巡り合意にこぎ着けることを望んでいると語った。同時に、米国は利用されているとの考えをあらためて示した。

トランプ氏は「米国は変わらなくてはならない。これ以上、愚かな国としてとどまることはできない」と語った。

フリーランド氏は議員らに、NAFTA更新に向けた善意や意欲がみられると指摘した。

政府が国内の鉄鋼・アルミニウム産業、労働者を直接支援する方策を検討中で、米自動車関税の可能性を巡り日本や欧州連合(EU)、メキシコと協議していると明かした。

政府が自動車産業を支援する可能性について問われると、国内の針葉樹製材業界向けに昨年立ち上げた8億6700万カナダドル規模のパッケージに触れた。

「自動車業界は政府にとって極めて重要」との認識も示した。

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