[ロンドン 19日 ロイター] - メイ英首相の報道官は19日、欧州連合(EU)離脱を巡り、英上院が議会により大きな権限を与える議案を可決したことについて、受け入れられないとの認識を示した。

報道官は、与党保守党内の親EU派らが支持する「意味のある採決」を議会に認める案でなく、政府の立場を支えるよう、全議員に期待するとした。

上院は18日、議会が交渉の行方を左右することを認めないとしたメイ政権の案を否決し、議会により大きな権限を与える対案を可決した。対案は20日に下院で採決にかけられる。

報道官は同案について、「EU離脱を巡って、議会が政府に指示することを可能にする」内容で、首相の手足を縛り、自国にとって良い合意の実現が困難になると指摘した。