【エマ・ファーラー】祖母オードリーの教訓、「頑固」は美徳だ

2018/6/18
170センチの長身痩躯。アーモンド型の大きな黒い目。凛々しい眉。シャープな輪郭──。
オードリー・ヘップバーンは、半世紀以上前に活躍した人物とは思えないほど、現代に通じる魅力をたたえ、今もなお写真集や名言集が売れ続ける「永遠の女神」のような存在だ。
(写真:Hulton Archive/Getty Images)
初主演作にしてアカデミー主演女優賞を受賞した「ローマの休日」が製作されたのは1953年(公開は1954年)、ヘップバーンが24歳のときだった。
あれから65年。エマ・ファーラーという、くしくも24歳の孫娘が、6月16日に来日。NewsPicksは単独インタビューを行った。

常に「比べられる」運命

「ヘップバーンの孫」という看板を背負って生きるのは、楽ではない──。ファーラーは言う。
「見た目やキャリアなど、人々はあらゆる点で私を祖母と比べたがります」
ファーラーはイタリアの美術大学を卒業し、芸術家としての道を歩む。絵画や彫刻を手がける一方で、「ヘップバーンの色褪せない魅力の根源は何か」という知的好奇心に駆られ、父とともにヘップバーンの本を執筆中だ。