[東京 14日 ロイター] - 東京電力<9501.T>の小早川智明社長は14日、福島第2原子力発電所を廃炉とする方向で検討していると明らかにした。

福島県の内堀雅雄知事との会談で伝えた。

小早川社長はその後の記者会見で「福島の復興の責任を果たすのが最大の命題だ。これ以上あいまいな状況を続けることは復興の妨げになる」と判断の理由を語った。

そのうえで「(廃炉の)方向性を表明した段階であり、(廃炉の時期などの)具体的なことはこれから検討する」と述べた。

同原発は東日本大震災以降、運転を停止しているが、東電が廃炉の方向で検討することを示したのは初めて。これにより、震災前は10基あった福島県内の原発はすべて廃炉となる見通しという。