iTunesが終了する日
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中々ちゃんとした原稿で、リアルな感じにも同調出来
読み応えありました。
レーベルや原盤側からすると平均的な原盤印税15%とした場合
売り上げ高は、
CDアルバム@¥110
→デジタルダウンロードシングル@¥16.6
→サブスクリプション1再生@¥0.16
です。サブスクリプションデジタル化への急速な以降は
国内のみで通用する音楽には限界が来ています。
僕も毎月のデジタルのアグリゲーターからの数タイトルの売り上げ
報告書見て死にそうになります。唯一のデジタルの売り上げの支えは
iTunesのダウンロード売り上げです。
この先レーベルもアーティストもアーティスト作品で、
先ずまともな制作費回収は無理です。
映画音楽、テレビ、ドラマ、アニメ音楽、コマーシャル音楽など
他のメディアコンテンツで音楽予算も組まれた委嘱音楽しか
正直音楽コンテンツでの活路は見えません。
後は、私は興味は無いですが、矢張り握手のグッズとしてまだ、
CDも有効なアイドルです。
アーティスト音楽での活路といえば、クラファンなどで資金を調達し、AmPmのこのサブスクリプションに対するワールドマーケット対策と考えに則った実質的なインディ自主製作プロダクト創りの行動しか無いと私は思ってます。
https://www.gizmodo.jp/2017/07/ampm-creative-unit-interview.html筆者の山崎さんもPickerの未崎さんも知己なので、申し上げにくいのですが、従来型の仕組みへの郷愁でビジネスについて語るのはマイナスが大きいのでやめるべきと思います。
ストリーミングサービスは、ユーザーが支払った金額の5割強をアーティストサイドに支払う、それも再生回数に応じてなので、音楽オリエンテッドスタンスで大まかに言って素晴らしい仕組みです。(詳細は長くなるので割愛しますが)
未崎さんの15%ロジックは明らかにミスリードで、パッケージ時代にレーベルが決めた契約内容に縛られすぎです。デジタル配信では、少なくとも「二次使用料率」を適用すべきですし(個別契約交渉することになりますが)再生回数を金額にするのは比較として無意味を超えて有害です。
語るべきは、ストリーミングサービスが主流になると音源から音楽家サイドへの分配の新譜旧譜比率が変化することです。これまではレコード会社の売上は9割が新譜(1年以内に発売されたアイテム)でした。だからベスト盤やコンピレーション盤が多数リリースされた訳です。まだ安定的なデータはありませんが、ストリーミングサービスが主流になると、おそらく旧譜比率が5割を超えます。プレイリスト等の経由が増えるので、ユーザーにとって意味が薄まるわけです。
これは素晴らしい楽曲は長く収益があるという側面と、未崎さんが嘆く、初期投資の回収に時間がかかるという両面があります。
僕らビジネスサイドに音楽に関わる者がやるべきことは、レコーディング経費(ニアイコール原盤制作費)の回収が大変だと嘆きことではなく、新しい音源ビジネス生態系に適応した音楽制作の仕組みを考案するべきことだと強く、強く思います。特に新人開発、新しい才能に従来の音楽業界が投資できなくなっていることが、今の音楽ビジネスにおける最大の課題です。
未崎さんや山崎さんの長年の貢献や音楽愛はリスペクトしますが、ノスタルジーに基づく、中途半端な言説は、混乱させるだけで、日本の音楽業界、アーティストにとってマイナスだと僕は思っています。
質問や異論はお受けしますので、いつでもどうぞ。「最も腹立たしいのは、CDからリッピングした自分の所有ファイルであるにもかかわらず、iPhoneやiPad上で「○○○○はご利用いただけません」と表示され再生できない現象に直面することだ。」これは結構あるあるなので良く判る。また、ジャズとかブルース、あるいはワールドミュージックなどの音源はそもそもデジタル化されていない/既にカタログから消えているものが多いので、クラウドに乗る/乗らない以前の問題。結局、媒体を自分で保有するしかない。