[上海 12日 ロイター] - 中国は、食品の安全性問題で打撃を受けている国内の酪農・乳製品業界について、品質向上やコスト削減、技術革新などにより消費者の信頼回復を図る。政府がウェブサイトで発表した。

中国は99%以上の製品が国の安全性基準を満たすことを目指す。企業は廃棄物の少なくとも75%をリサイクルすることが義務付けられる。

国内の乳製品需要は増加している。ただ、消費者の間では国産製品の安全性への懸念が根強く、輸入品の消費が増えている。

中国では2008年に、国産粉ミルクにメラミンが混入して乳児6人が死亡する事件が起きた。酪農家や乳製品業者はこの打撃からまだ完全に回復していない。

政府発表によると、政府の乳製品業者と酪農家がリスクと利益を共有できる仕組みを確立することを目指す。

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